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【愛媛県】

親の最期、備え早めに Fushime塾(松山)が茶話会

愛媛新聞 2017年5月31日(水)

親の介護やみとりをテーマに意見交換したライフイベント茶話会=松山市

 「介護やみとりのおかげで学べた生き方と逝き方」と題したライフイベント茶話会が5月中旬、松山市内であった。キャリアコンサルティング事業などを行う「Fushime塾」(同市、一色麻生代表)が、働き盛りの世代にも将来の親の介護やみとりについて考えてもらおうと企画し、県内の30〜50代の14人が、講師役2人の体験を聞きながら、活発に意見交換した。

 NPO法人エンディングノート普及協会(広島県福山市)の代表理事、赤川なおみさん(50)=西条市出身=が、同居の義父をみとった体験を報告。終末期医療の希望を事前に記すリビングウイル(事前指示書、LW)について「義父は過剰な延命措置はしないと決めていたが、死が目前になると、家族にも突き付けられる問題。LWを書いていない場合は、家族に判断を迫られる」と話し、「延命措置の有無に関し、どちらの選択がいいということでなく、元気なうちに家族で話しておくことが重要」と説明した。

 赤川さんの祖母は15年前、地元・西条市での1人暮らしが難しくなり、福山市の施設に入居した。「家の片付けに行くと、着物がたくさんある。大正生まれの祖母は着物の人。捨てるに忍びないので持ち帰ったが、それぞれの着物をいつ作って、どんな思い出があるのか聞いておけばよかった」と振り返り、「思い出のある着物だと知れば、家族が着てみようということにもなる」と、エンディングノートの活用をアドバイスした。

 プランナー・コピーライターの前田めぐるさん(54)=京都市=は、著書「前田さん、主婦の私もフリーランスになれますか?」で、育児や介護などライフイベントと折り合いをつけながらフリーで働くポイントを指南している。

 鹿児島県の実家から車椅子の母親を迎え、在宅介護を続けた。クライアントに「介護をしながら仕事をする」旨のダイレクトメールを送って理解を求めると、「自分も親の介護している」「これから親の介護が必要になる世代のスタッフが多い」など、大半が好意的に受け止めてくれたという。

 近所の人たちから「大変やね」と言われたが、「そうではない。『介護=大変』という先入観があるのでは」。持論の「楽しい介護」を実践し、2年前、母親をみとった。「子どもたちにも関わってもらうことで、生きることも、死ぬことも日々の暮らしの中にあることが分かったと思う」と報告した。

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