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【鹿児島県】

島の医療 課題探る 医師と住民が対話集会 鹿児島県奄美

南日本新聞 2017年9月20日(水)

奄美大島の医療の課題を探る参加者=鹿児島県奄美市笠利の奄美パーク

 鹿児島県奄美大島の医師や住民と全国の若手医療関係者による対話集会「命と幸せについて語ろう〜奄美から日本を変える」(実行委員会主催)が17日、奄美市笠利の奄美パークで開かれた。島の医療環境や「生き方・死の迎え方」など、多くのテーマについて課題や解決策を探った。

 身体診察を学ぶ医師グループ「ジャパン・フィジカル・クラブ(JPC)」の呼びかけで、全国の研修医や若手医師など約70人が駆けつけた。

 救急車の適正利用については、緊急性の低い要請が後を絶たない一方、加計呂麻島など海を隔てた地域で患者が要請を戸惑う事例が報告され、判断の難しさが指摘された。パネリストを務めた、途上国で無償の医療活動を続ける吉岡秀人医師が「どんな場合に救急車を呼ぶかを医療従事者が地域と話し合い、離島や限られた地域だからこそできる仕組みづくりが必要ではないか」と提案した。

 瀬戸内町の桂久和医師(54)は、同町と宇検村の自治体診療所と民間の病院が連携する新たな取り組みを紹介。「医師不足や患者の不安解消につなげたい」と語った。

 会場からは人生の最期に向けて準備する「終活」について「悔いのない毎日を送りたい」との意見が出され、患者と医師とのつながりの重要性を認識し合った。兵庫県から参加した藤崎修医師(34)は「医師の自分たちから患者に近づいていく努力が必要だと感じた」と話した。
JPCを主宰する平島修医師(38)=奄美市名瀬=は「離島医療の実情を知った若い医師たちが全国で発信者になり、日本の医療を変えてほしい」と希望した。

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