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【宮城県】

<ホームスタート>活動5年広がる輪 先輩ママが育児支援 親の不安和らげる

河北新報 2017年11月6日(月)

ホームスタートを利用した木俣さん(右)。再会したホームビジターとの会話が弾む=仙台市泉区ののびすく泉中央

 英国発祥の家庭訪問型子育て支援活動「ホームスタート」が宮城県内で開始されてから5年がたった。育児経験のあるボランティアが親に寄り添い、子育てを手伝う活動で、利用者の評判も上々だ。親の孤立を防ぎ、虐待予防の役割が期待されるボランティアの人数も増えており、地域に支援の輪が広がっている。

 

 活動は、子育て支援施設「のびすく泉中央」(仙台市泉区)を運営する一般社団法人マザー・ウイングが2012年6月に始めた。「ホームビジター」と呼ばれる先輩ママのボランティアが週1回2時間程度、家庭を訪問する。
 6歳以下の未就学児がいる家庭が対象。法人が独自に活動資金を獲得しているため、無料で利用できる。依頼者のニーズに合わせた傾聴と協働が特徴で、ベビーシッターや家事代行はしない。
 これまで泉区の75家庭が利用。主婦木俣吏紗さん(37)は話し相手を求め、今年6〜9月にホームビジターを頼んだ。行ったことがなかった児童館や保育園の園庭開放にも付き添ってもらった。
 夫の転勤に伴い、長男(1)を連れて仙台に引っ越したばかりだった木俣さんは「大人と話ができず、心細かったのが解消された。子どもがホームビジターによく懐いて、2人が楽しく遊ぶ姿を見ると癒やされた」と話す。
 ホームビジターは、年1回の養成講座があり、本年度の講座が終了した10月下旬現在で計33人。子どもが2人とも小学生になったのを機に、本年度の講座に参加した泉区の主婦大西亜沙子さん(37)は「自分の子育ての際にたくさんの人に助けてもらった恩返しがしたい」と語る。
 マザー・ウイングの小川ゆみ代表理事は「ホームスタートは、育児を軌道に乗せるためのちょっとしたサポート。のびすくの施設に来づらいという親子に訪問型の支援があると知らせたい」と強調する。
 ホームスタートは1973年に英国で始まり、現在は22カ国に広がった。県内では他にも青葉区、名取市、栗原市の計3団体が活動している。

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