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【神奈川県】

施設の空き車両活用、高齢者の移動支援  敬老祝賀会に住民らが送迎

神奈川新聞 2018年9月21日(金)

地域の特別養護老人ホームの車両を使った移動支援サービスで敬老祝賀会会場に到着した高齢者 =横浜市泉区上飯田地区センター

 地域の高齢者施設の空き車両3台を住民ボランティアらが運転し、移動に困難を抱えた高齢者20人を送迎する取り組みが17日、横浜市泉区で開かれた上飯田連合自治会敬老祝賀会で行われた。同区の社会福祉法人など約30団体でつくる「泉サポートプロジェクト」(代表・鈴木啓正たちばな会理事長)の活動で、支援を受けた高齢者は「送迎のおかげで祝賀会に参加でき、とても楽しめた」と喜びの声を上げていた。
 プロジェクトは、地域の社会福祉法人などが、それぞれの強みを生かして地域貢献しようと昨年5月に発足。施設の開放や職員によるセミナー開催などのほか、使わない時間帯がある福祉施設の車両を活用した移動支援が重要な課題になっている。上飯田地区ではプロジェクトの一環として「上飯田町移動支援サービス実行委員会」が設けられ、住民ボランティアと福祉施設が連携し、移動支援に取り組んでいる。
 同日の祝賀会では、特別養護老人ホームの「泉の郷」、「いずみ芙蓉苑」と、上飯田地域ケアプラザの3施設が、福祉車両1台ずつを提供。門間一郎さん(69)ら運転ボランティア3人と、施設スタッフ3人の計6人がドライバーを務め、さまざまな理由で移動に困難のある高齢者の送迎に当たった。
 祝賀会は、70歳以上の高齢者約250人を含め約360人が参加した一大イベントで、舞踊やカラオケなどが繰り広げられた。送迎を受けた緒方光一さん(84)は「祝賀会では趣味の仲間にも会えて最高でした」と満面の笑みだった。運転の門間さんも「皆さんが喜んでいて、ボランティアのかいがあった」と充実した様子だ。
 プロジェクトの今後について上飯田地域ケアプラザの福島秀幸所長(53)は「移動支援は初めの一歩。協力してくれる施設を増やし、支援の輪を区全体に広げていきたい」と抱負を語っていた。

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