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【島根県】

視覚障害者ら33人 タンデム自転車 公道走行へ講習

山陰中央新報 2017年10月3日(火)

タンデム自転車での走行を体験する視覚障害者ら

 4月から県内の公道で走行できるようになった2人乗りの「タンデム自転車」の講習会が1日、松江市打出町の県運転免許センターであった。県視覚障害者福祉協会が初めて企画し、視覚障害者ら33人が、利用時の交通ルールや安全な乗り方を実践を通して学んだ。

 タンデム自転車は全長が2・2〜2・3メートル程度で、サドルとペダルが二つずつある。2人で乗車してこぎ、後部座席はハンドル操作の必要がないため、視覚障害者らが乗ることができる。県内では、県視覚障害者福祉協会やNPO法人「益田市・町おこしの会」などの要望を受け、県公安委員会が県道路交通法施行細則を一部改正し、公道走行が解禁された。歩道は通行できず、車両用信号に従い車道の左側を走る。

 講習では、県警本部職員が交通規制上の留意点などを説明し、タンデム自転車の普及活動に取り組む「タンデム自転車NONちゃん倶楽部」(松山市)の津賀薫代表(66)ら4人が乗り方を指導した。自転車の前に乗ってハンドル操作をする「パイロット」役は、タクワサイクル(松江市西浜佐陀町)の自転車愛好会メンバー8人が担当。参加者はパイロットと一緒にサドルやハンドルの位置を確認した後、後部座席に乗って直線や曲がり角、坂道に挑戦した。曲がり角では、パイロットの「右に曲がります」、「止まりますよ」といった声に合わせ慎重に走行した。

 参加した永島勝幸さん(53)=松江市堂形町=は「子どもとサイクリングに出かけられる可能性ができ、とてもうれしい。視覚障害者の行動範囲を広げるためにも、普及してほしい」と期待した。

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