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【熊本県】

広報誌の音声訳、視覚障害者に届ける 宇城市の主婦ら

熊本日日新聞 2018年9月7日(金)

宇城市広報をカセットに吹き込む松橋音声訳ボランティアのメンバー=同市

 宇城市の住民でつくる「松橋音声訳ボランティア」(大橋典子代表)は、自治体広報誌の読み上げ奉仕を約30年間続けている。カセットテープに収めた「音の広報」を毎月、市内の視覚障害者に届けている。

 広報誌の音声訳ボランティアを始めたのは旧松橋町時代の1980年代後半。宇城市の誕生後も旧町の住民向けに行ってきた。音声訳の団体は市内の他の旧町にもあったが、市社会福祉協議会によると、今では松橋のみ。

 メンバーは主婦ら6人。広報誌が発行されると、月ごとの担当者が公民館や自宅で吹き込む。90分テープに収めるため、記事を取捨選択した上で内容を整理し、読み仮名の確認もする。出来上がったテープは、社協職員が利用者に届ける。

 アナウンスを本格的に習った人はいない。「“松橋弁”のイントネーションになることもあります」とメンバーの坂井美智子さん(68)は苦笑い。利用者がメンバーへの親しみを感じている面もあるようで、20年以上続けている坂口良子さん(66)は「『90分じゃ足りない』と“苦情”を言われたこともあります」。

 機材の老朽化が悩み。カセットデッキ1台でしのいでいるが、製造終了から時間がたち修理も難しいため、市にデジタル機材の導入支援を要望している。音声訳をデジタル化すれば、市のホームページを通じて多くの人に聞いてもらえるのではとの期待もある。

 大橋代表(59)は「メンバーのおおらかさで続けてこられた。次の世代にも参加してほしい」と話している。市社協TEL0964(32)1316。(内田秀夫)

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