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【埼玉県】

久喜にあかり学園開設 障害ある若者に学びの場

埼玉新聞 2018年1月19日(金)

演奏の披露に向け練習するあかり学園の生徒=久喜市青毛

 障害者の自立や就労を支援する久喜市のNPO法人あかりは、同市青毛に特別支援学校高等部を卒業した生徒を対象に2年制の「あかり学園」を2月1日に正式に開設する。既に昨年4月から1期生7人が就労支援事業の一環で学園の生活を体験。同法人の川岸恵子代表理事は「生徒の可能性を伸ばし青春を謳歌(おうか)してほしい。そのための学びの場を提供したい」としている。開設に合わせ、生徒らが19〜21日午前11時から、同市のショッピングモールモラージュ菖蒲で演奏を披露する。

 同法人は県東北部で児童発達支援事業、障害者の就労支援事業、放課後等デイサービスなどを展開してきた。新設するあかり学園は、県の指定を受け、障害者総合支援法に基づく自立訓練(生活訓練)を実施。高等部卒業後、作業所や企業で就労するケースが多い中、卒業生を対象に学習に重点を置いた環境を整備する。

 川岸代表は、同学園を開設した理由について、高等部卒業後の進路が限定されている点を強調。「通常であれば高校卒業後の進路は、進学を含め多くの選択肢がある。障害がある生徒も卒業後は成長するということを知ってもらいたい。県内では初めての取り組みで、今後学園の事業を広げていく」と期待を込める。

 学園では自立訓練の一環として、国語、数学、パソコン、タブレットなどの基本学習を指導。加えて音楽やスポーツ、美術などを楽しむカルチャーの時間を取り入れた。

 同学園総合マネジャーの小林誠さんによると、高等部を卒業した生徒にとって、集団での生活や社会経験の蓄積など、学ぶ場は重要な意味を果たすという。小林さんは「仲間と楽しく活動する中で生徒は成長します。学ぶ意欲が強く、新しいことをどんどん吸収する」と成果に触れた。

 学園は4人のスタッフと講師5人が生徒を指導。定員は20人で、現在、来年度以降の入学者を募集している。生徒の負担は教材費と旅行積立費など。学園は就労先の紹介や進路指導、就労後5年間にわたり就労先での定着支援を行う。

 問い合わせは、同NPO法人(電話0480・24・2060)へ。

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