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【栃木県】

生徒の善意でフードバンク 集まった食品、施設へ

下野新聞 2017年10月6日(金)

文化祭で食品の寄付を募った後藤さん(左)と大野さん

黒磯南高、3年生2人で活動開始
 【那須塩原】寄付された食品を必要とする施設や団体に提供するフードバンク活動を黒磯南高の生徒が始めた。9月に開かれた同校文化祭からスタートし、今後毎週月曜を受付日として12月25日まで募る。文化祭前日に校内でチラシを配布したばかりでも、初日は段ボールいっぱいに乾麺や缶詰などの食品が集まった。活動の中心となっている3年後藤晃太(ごとうこうた)さん(18)は「たくさんの善意を感じる」と感謝し、「廃棄する食品を『もったいない』から『ありがとう』に変えたい」と呼び掛けている。
 活動を始めたのは後藤さんと同級生の大野雅浩(おおのまさひろ)さん(18)。9月上旬に市内で開かれた社会貢献促進事業に参加した際にフードバンク活動を知り、「高校生でも、学校でもできる」と翌日には校長室の扉をたたいた。
 「文化祭から始めたい」という2人の熱意に押された梅澤希人(うめざわまれと)校長も快諾。その後、後藤さんらは大田原市内の子ども食堂に出向き、子どもたちの話を聞きながら活動のイメージを膨らませた。
 県外への大学進学を目指す後藤さんはひとり親家庭で暮らす。小学校低学年の頃から、朝起きては母親が用意した朝食を一人で食べ、学校へ。母親は仕事で忙しく、いつしか夕食も自分で作るようになった。
 「おかげで料理好き」と笑うが、「経済的に余裕はない。将来を考えると不安もある」という。だからこそ、楽ではない暮らしの中で生活する人の気持ちが分かる。「自分よりもフードバンク活動を必要としている人もいるはず」という思いが原動力だ。
 食品は毎週月曜午後3時50分〜4時50分、同校事務室で受け付ける。認定NPO法人「とちぎボランティアネットワーク フードバンク大田原」を通じて必要とする施設、団体などへ提供する。(問)同校0287・63・0373。

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