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【岐阜県】

岐阜地域の医療機関で患者データ共有 医療・介護をスムーズに

中日新聞 2018年3月8日(木)

 岐阜市とその周辺市町の医療機関が6月にも、患者の同意を前提に、検査結果などの医療データを共有するシステムの運用を始める。県内初の試み。医師は診療に必要な患者のデータをスムーズに得られ、患者はより適切な医療・介護を受けられるようになる。(水越直哉)

 システムを運用するのは、地域の医師会や薬剤師会でつくる「TGPネットワーク(環岐阜地区医療介護情報共有協議会)」。羽島郡医師会が発案し、2017年度から総務省の補助金を受けてシステム作りを進めてきた。18年度は、病院、歯科医院、薬局など500施設での情報共有を目指す。

 共有するのは、患者名や連絡先などの基本情報、病名、処方した薬、血液検査結果−の4項目。パソコンに入力した患者のデータはインターネット上に登録され、別の医師がIDなどを入力して情報を閲覧できるようになる。

 システム導入のメリットは、適切な医療の提供だけではない。同じ検査の繰り返しや、薬の重複処方を防ぐ効果も期待できる。受診したことのない病院に救急搬送された患者も、素早い処置を受けやすくなる。

 これまで県内では、8つの中核病院の診療情報を、開業医などが閲覧できるシステム「ぎふ清流ネット」が使われてきた。こちらでも患者の診療情報を把握できるが、開業医は「見るだけ」しかできない。一方、TGPネットワークでは、参加する医師らが誰でも情報を入力でき、更新された最新データを共有できることになる。

 2月28日にはネットワークの第1回会合が開かれ、会長に就いた羽島郡医師会の松波英寿会長(松波総合病院理事長)が「地域の医療や介護が、よりスムーズにいくよう取り組みたい」と意欲を語った。将来は、患者自身も情報を確認できるシステムにしたいという。

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