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【秋田県】

慢性痛、「諦めないで」由利本荘で患者の集い、悩み共有

秋田魁新報 2020年2月19日(水)
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患者の話に耳を傾ける岡本さん(左)

 長引く体の痛みを抱える患者が集う「慢性痛カフェ・なごみの会」が15日、秋田県由利本荘市で開かれた。市内外から患者やその家族8人が参加。痛みに苦しんだ経験を互いに打ち明け、症状を和らげる方法を考えた。本荘由利地域の医療、福祉関係者らでつくるNPO法人・由利本荘にかほ市民が健康を守る会の主催。

 カフェの世話人を務めたのは、自身も長年痛みに苦しむ精神保健福祉士の岡本さゆりさん(58)=茨城県常総市出身、由利本荘市岩城二古在住。昨年8月に名古屋市から由利本荘市に移住した。痛みと上手に付き合う意識を持つことで、症状をピーク時の2〜3割程度まで緩和させた自らの経験を生かそうと、同会と協力してカフェを企画した。

 カフェは同市石脇の同会事務所で開かれた。参加者は、「周りの人はみんな元気なのに、なんで私だけこんなに苦しんでいるのかと思ってしまう」「妻は足が痛いと言って一日中ソファに横になっている状態。私は痛みが分からないので参っている」などと心の内を打ち明けた。中には話の途中で涙ぐむ人もいた。

 岡本さんは「そうだよね、つらいね」と声を掛けながら参加者の話に耳を傾けた。その上で、「痛みと距離を取る意識を持ち、時間をかければ痛みはきっと言うことを聞いてくれる。諦めないで」とアドバイスした。

 背中の痛みに10年以上苦しんでいる高橋弥生さん(62)=同市岩谷町=は「皆さんの話を聞いて、苦しんでいるのは自分だけじゃないと分かり安心した。これからも継続して参加したい」と話した。幼少期から足の痛みに悩まされている女性(57)=同市葛法=は「認知症やがん患者の会はあっても、長引く痛みを抱える人が集う会は今までなかった。誰にも言えなかった痛みのことを話せる場をつくってくれてうれしい」と語った。

 カフェは毎月第2土曜に開催。次回は3月14日午後1時から、同会事務所(同市石脇字石脇2)で。問い合わせは岡本さんTEL090・1825・2255