ニュース
医療

【秋田県】

治療の悩みや不安、話し合おう 秋田大病院に「がんサロン」

秋田魁新報 2019年6月17日(月)
秋田大医学部付属病院に開設されたがんサロン。先月16日に開かれた初回はさまざまな意見が交わされた
秋田大医学部付属病院に開設されたがんサロン。先月16日に開かれた初回はさまざまな意見が交わされた

がん患者や家族同士が悩みや不安を語り合って交流する「がんサロン」が、秋田市の秋田大学付病院に先月開設された。2カ月に1回のペースで開かれ、医療従事者による相談支援もある。年代や治療時期、ステージなど患者により異なるさまざまな悩みに寄り添うサロンを目指す。

 同病院は厚生労働省から都道府県のがん診療の拠点「県がん診療連携拠点病院」に指定されており、がん患者の支援として乳がんの患者会「すみれの会」がある。患者同士が支え合う「ピアサポート」の重要性が高まる中、乳がんだけでなくさまざまながん患者とその家族の支援を充実させようとサロンを開設した。

 初回は先月16日、院内図書室「ひだまり」で開かれた。参加者の声を参考に今後の計画を立てようと、「どんなサロンにしたいか」をテーマに、県内の患者やがん経験者ら10人が意見を交わした。

 乳がんを経験した同市の主婦大宮絹さん(80)は「がん患者用の補正具について、医師と話す時間が少なく、どこに聞けばいいか分からなかった。悩みを相談できる仲間がいればほっとする。居心地が良く、他の病院の患者も訪れやすい場所にしてほしい」と求めた。

 20代で急性骨髄性白血病を患った同市の男性(34)は「若いがん患者は県内にもいるが、交流の場がない。若者が気軽に集まり、悩みを共有できる機会を設けてもらいたい」と話した。

 県内には2018年12月時点で、24のがんサロンがあるが、がんの対象部位が限定されていたり、参加者が固定化されていたりして、足を運びにくい患者もいるという。同病院のサロンは今後、広く参加を呼び掛けるため、若者向けの回や子を持つ患者向けの回を設けたり、同病院の知見を生かした講演を行ったりしたい考えだ。

 同病院がん相談支援センターの今野麻衣子・がん看護専門看護師(44)は「さまざまな立場の患者が病気に向き合う力を持てるような場にしたい」と話す。

 次回は7月18日午後2時〜3時半。テーマは「働くことについて考えよう」。主治医と患者、企業との調整役を担う「両立支援コーディネーター」によるミニ講話の後、参加者がフリートークする。問い合わせは同病院医療サービス室TEL018・884・6039