ニュース
医療

【愛媛県】

日本一細長い半島の先端 伊方・三崎地域 応急救護 住民一体で 保育所や役場職員連携訓練

愛媛新聞 2019年9月24日(火)
ニュース画像
「アクションカード」の記載に沿って、心肺蘇生や消防本部への通報を行う三崎保育所の職員ら

【カード活用 役割確認】
 日本一細長い佐田岬半島の先端近く、救急車到着に時間がかかる伊方町三崎地域で、住民一体となった救護体制をつくるシステム運用訓練が19日、同町三崎の三崎保育所であった。通報や心肺蘇生など職員の役割を記した「アクションカード」に沿い、周囲を巻き込んだ人命救助の流れを確認した。
 三崎地域の救急は、10分程度の距離にある町内の八幡浜地区施設事務組合消防本部第一分署が対応するが、車両が出払っているときなどに八幡浜市の本部から出動すれば40分以上かかる。
 カードは分署が作製し、到着までの対応をA4判に簡潔にまとめた。自動体外式除細動器(AED)を常備しない保育所の職員が緊急時に取るべき行動や、応急手当てを絶え間なく行うための近くの公共施設へのルート連絡などを記している。
 訓練は園舎内で遊戯中の園児1人が心肺停止になったと想定。保育所職員10人は園長から渡されたカードで自分の役割を確認。心肺蘇生や救急との応対、近くの町役場三崎支所にAEDの持参を要請するなどした。三崎小、中学校にも連絡して駆けつけた養護教諭らが救護の補助を手伝い、救急隊が到着するまでに20人近くが携わった。
 寺坂なほみ園長は「カードのおかげで一人一人の取るべき行動が一目で分かり、責任分担できる。保育所外の人が協力してくれ安心感が持てた」。第一分署の井野雅之救命士は「人命救助の経験者がいれば心強くもなる。一人の命をたくさんの人で救うという意識を持ってほしい」と話していた。