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【高知県】

「高知あんしんネット」始動 医療、介護など県内の患者情報共有

高知新聞 2019年11月12日(火)

 高知県内の病院や薬局、介護事業所などが患者の情報を共有するネットワークシステム「高知あんしんネット」の運用がこのほど始まった。患者の同意の下、診療内容や検査情報、薬の処方歴などを関係機関が共有し、質の高い医療につなげる。

 医療や介護、生活支援などのサービスを切れ目なく提供する「地域包括ケアシステム」の構築を目指す県の取り組み。本年度は事業費として4億4300万円を予算化した。

 「高知あんしんネット」には、急性期病院からかかりつけ医までを含む医療機関、薬局、歯科診療所、介護事業所などが任意で参加。電子カルテやレセプト(診療報酬明細書)から収集した患者情報を互いに閲覧できるようにする。

 これにより、転院の際に投薬や検査の重複が防げるほか、医療機関から介護施設や在宅生活に移る際に関係機関の連携がスムーズになるなど効果が期待できるという。アレルギーや持病などの情報も含まれており、救急搬送や災害時の活用も想定されている。

 患者側は、参加施設にある同意書で申し込めば登録される。同様のシステムである幡多地域の「はたまるねっと」とも連携する。

 運営主体は関連団体でつくる一般社団法人「高知県保健医療介護福祉推進協議会」(岡林弘毅・代表理事)。10月に運用が始まり、11月8日時点で254施設が参加を表明しているという。

 県によると、対象となる県内の施設数は推定で約2500あり、高知県保健医療介護福祉推進協議会は参加する施設と患者を募っている。問い合わせは高知県保健医療介護福祉推進協議会(088・802・5052)へ。(山本仁)