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【秋田県】

秋大病院、「認知症外来」を新設 週明けから本格稼働

秋田魁新報 2020年2月3日(月)
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新設の高齢者臨床検査科で診療に当たる大田教授=秋田大学医学部付属病院

 秋田大学医学部付属病院(秋田市)は31日、認知症の診療体制強化に向け、専門外来「高齢者臨床検査科(認知症医療センター)」を設置し、週明けから本格稼働させると発表した。医師による診察や治療に加え、他の診療科や地域の医療機関と連携し、予防や治療の窓口と橋渡し役を担う。病院によると、こうした専門外来は全国的にも珍しい。

 南谷佳弘病院長、高齢者医療先端研究センター長の大田秀隆教授が、同日の記者会見で概要を説明。認知症患者の診察はこれまで精神科や老年内科、脳外科などがそれぞれ担当してきたが、患者側からはどの科を受診すべきか分かりづらい面があったという。

 今後は臨床検査科が初期対応の軸となり、医師や看護師ら6人体制で診療に当たる。入院の必要性や疾患の特徴などを診断し、その結果によっては他の診療科や地域の医療機関を紹介する。

 診療は、毎週水曜日の午前8時半〜正午、毎月第4金曜日の午後1〜4時半。水曜日は大田センター長、第4金曜日は旧県立脳血管研究センター(同)に勤務歴のある長田乾医師(横浜総合病院臨床研究センター長)がそれぞれ担当する。臨床検査科としての病床は備えていない。

 受診には、かかりつけ医からの紹介状と事前の予約が必要。神経内科と病院1階の診察室を共用する。

 大田教授は「認知症診療に貢献できるよう努める。大学全体として質の高い医療を目指す」と抱負を語った。

 県によると、県内の認知症患者は推定約6万1千人(昨年10月時点)。高齢化が進む中、診療に当たる医師の数は不足状態にあるという。