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【栃木県】

【新型肺炎】冷静に予防徹底を 自治医大病院・森沢部長に聞く

下野新聞 2020年2月6日(木)
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「インフルエンザ予防と同様に手洗いなどの徹底を」と話す森沢感染制御部長

入念な手洗い、消毒も有効
 新型コロナウイルスによる肺炎への警戒が強まる中、自治医大付属病院感染制御部の森沢雄司(もりさわゆうじ)部長(53)=臨床感染症学、感染管理学=が、下野新聞社の取材に応じ「新型と聞くと怖いと感じるかもしれないが、過度に不安にならず手洗いやアルコール消毒で予防を徹底してほしい」と述べた。
 森沢部長は、新型コロナウイルス感染症について全貌が明らかでないとした上で、主な症状はせきや発熱、潜伏期間は長くても2週間と考えられるとした。患者のうち重症化するのは2割ほど、患者1人から感染する人数はおよそ2・5人。感染経路は接触や飛沫(ひまつ)感染で、現段階では空気感染は考えにくいとし、致死率は「3%を切るのではないか」との見方を示した。
 国内外で感染者が増える中、厚生労働省が国内でも人から人への感染が認められたとの見解を示した。森沢部長は「感染者と接触した人がいる以上、感染者は出る。今後も感染者は増えるだろうが、冷静に受け止めてもらいたい」と指摘。情報を得る際には、国のホームページなど「信頼できる情報を見るようにしてほしい」とした。
 予防のためには「インフルエンザと同様に、まず手洗いが大切」と強調。親指のねじり洗いや指先まで洗うのがポイントとし、アルコール消毒も有効とした。また鼻、目、口からは病原体が入り込むため、触る時には手を清潔な状態にするよう意識することが大切という。
 森沢部長は「感染経路が追跡可能な現状では、症状が出てから2週間以内に武漢に滞在した人、武漢にいた人と接触した人、感染者と接触した人という場合でなければ、過度に心配する必要はない」と説明。心当たりがある場合は、まず近隣の保健所へ相談するのが良いという。
 同病院は、県内に7病院ある「感染症指定医療機関」の一つ。新型コロナウイルス感染症が法律の定める「指定感染症」になる7日以降、患者の受け入れ先となる可能性がある。