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【栃木県】

地域一体で課題解決 在宅ケアネットワーク栃木が健康格差是正へシンポ

下野新聞 2020年3月6日(金)
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各地域での活動を報告するシンポジスト

 県内の医療、介護専門職らでつくる在宅ケアネットワーク栃木は、下野市薬師寺の自治医大で、シンポジウム「『お互いさまの処方箋』健やかに、心豊かに、幸せに。」(村井邦彦(むらいくにひこ)大会長)を開いた。市民ら約500人が参加し、孤立や貧困など「健康の社会的決定要因(SDH)」に医療従事者らが着目し、必要な地域資源につなぐ「社会的処方」の方向性と健康格差是正に向けたまちづくりを考えた。
 専門職と企業、住民連携によるまちづくりを進める牧田総合病院地域ささえあいセンターの沢登久雄(さわのぼりひさお)センター長と、貧困家庭の子どもたちを支援する日光市のNPO法人「だいじょうぶ」の畠山由美(はたけやまゆみ)理事長、高齢者の生活支援などに取り組む大田原市の一般社団法人「えんがお」の浜野将行(はまのまさゆき)代表理事が活動報告。沢登センター長は「専門職と住民がまちの課題を一緒に考えてできることをする。そして、つなげ先になる社会資源に日常的に出会える地域にすることが、社会的処方を進めていく上で大事ではないか」と話した。
 会場からは活発な質疑があり、教育現場における社会的処方の扱いや住民らを巻き込む工夫に関心が寄せられた。この日は浜松医大の尾島俊之(おじまとしゆき)教授(公衆衛生学・疫学)の基調講演も行われた。