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【栃木県】

「乳がん遺児なくしたい」 栃木・佐野市 専門医が検診の必要性を強調

下野新聞 2020年3月6日(金)
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検診受診を呼び掛ける和田さん

 【佐野】乳がん検診の受診率向上を目指した市と市医師会による講演会が、大祝町の呑竜幼稚園で開かれた。講師は佐野厚生総合病院乳腺外科部長の和田真弘(わだまさひろ)さん(47)。園児の母親や地域住民ら約50人が詰めかけ、受診の必要性などについて熱心に耳を傾けた。
 和田さんは同病院で約10年間、乳がん治療に携わり市内の受診率の低さを痛感。「佐野の乳がん遺児をなくしたい」という思いで2017年から、幼稚園や小中学校などで講演活動を続けている。
 この日の講演では、「11人に1人は乳がんになるといわれる。だれでも何歳になってもかかる可能性があり、特別な病気ではない」と強調。市の17年度検診受診率が25・8%にとどまっていることを紹介し、「市の検診環境は他市と比べても整っている。特に30歳以上が対象で、千円で受診できる集団検診がお勧め」と述べた。
 その上で、今後のあり方として「小中学校でのがん教育の普及や検診受診率の向上が欠かせない」と持論を展開した。
 受診の経験がないという30代の園児の母親は「早期発見がいかに大切かがわかった。子どものためにもぜひ受診したい」と話していた。