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【神奈川県】

新生児専用の避難所を開設へ 大和市、授乳や夜泣きも安心

神奈川新聞 2020年3月23日(月)
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新生児専用避難所も設けられる、子育て支援施設の整備地=大和市中央1丁目

 神奈川県大和市は、2021年4月に小田急線大和駅近くに開業する子育て支援施設内に、新生児専用の避難所を設ける方針を決めた。生後間もない新生児は免疫力が弱い上、授乳や夜泣きを気にして保護者が避難をちゅうちょする理由にもなるため、保護者が安心して利用できる場を市内で初めて整備する。
 市によると、専用避難所「赤ちゃんまもるくん3」は、青少年センター跡地(同市中央1丁目)に新設する2階建ての子育て支援施設2階の一角(約100平方メートル)に設ける。
 子育て支援施設は、公私連携型保育制度を活用し、ニーズが高い0〜2歳児向けの保育所などを整備する。今年7月に着工する予定。
 専用避難所の対象について、市は大規模地震などで自宅が倒壊し、帰宅が困難になった生後2カ月までの新生児とその母親らを想定し、最大30組を受け入れる。
 利用者は周囲の目を気にせずに授乳でき、夜泣きに気を使う必要がない。子育て支援施設に用意する非常用電源やおむつ交換台、沐浴(もくよく)設備も利用できる。
 避難生活の長期化に備え、市はミルク(粉、液体)や紙おむつ、肌着、哺乳瓶、マットレスなども備蓄。健康相談などに応じる専門職を配置し、助産師が巡回もするという。20年度一般会計当初予算案に関連費83万円を計上した。
 昨年10月の台風19号では、過去最多の約730人が市指定の避難所などに避難した。市危機管理課は専用避難所の運用方法について「まずは自宅近くの避難所に避難してもらい、保健師らと相談した上で移動してもらうことを検討している」と説明。「母子の逃げ遅れを防ぎ、安全を確保したい」としている。