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【京都府】

要介護手前の状態、検知できる血中マーカー発見 寝たきり予防に期待 京大など

京都新聞 2020年4月8日(水)
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【資料写真】京都大学

 高齢者の運動能力や認知機能などが低下し介護が必要となる一歩手前であることを検知できる血中マーカーを見つけたと、京都大などのグループが発表した。早期のケアにつなげ、寝たきり予防に役立つ可能性がある。米国科学アカデミー紀要に7日掲載される。

 介護が必要となる一歩手前の状態は「フレイル(虚弱)」と言われ、早期のケアで健康な状態に回復できるとされる。厚生労働省も2020年度から75歳以上を対象にフレイルかどうかを調べる新たな健診を始めるが、フレイルの病態には不明な部分が多い。

 京大医学研究科の近藤祥司准教授や沖縄科学技術大学院大の柳田充弘教授らは、平均年齢が84歳の高齢者19人に認知機能や日常動作などのテストを受けてもらい、血中の代謝産物を解析した。その結果、抗酸化物質など12種類がフレイルの高齢者で低下していることが分かった。一方で増加した物質も3種類あった。

 これらの物質の解析を進めれば、フレイルの高齢者のさらに詳しい病態が分かるという。近藤准教授は「血中の代謝物質を使って素早い診断に結び付けたい」と話している。