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【愛媛県】

眼精疲労どう防ぐ 松山の眼科医 笹木院長に聞く ネット利用増加で酷使

愛媛新聞 2020年5月7日(木)
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眼精疲労への対策などを説明する笹木眼科の笹木昇院長=1日午後、松山市千舟町5丁目

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が続く中、テレビ会議やオンライン授業などでの利用でパソコンやスマートフォンなどの画面を見る時間が増えている。目を使い過ぎると視界がかすみ、体も疲れてくる。眼精疲労に詳しい笹木眼科(松山市千舟町5丁目)の笹木昇院長(58)に注意点やリフレッシュ方法などを聞いた。

 ―眼精疲労とは。
 人の目は、水晶体(レンズ)を取り囲む毛様体筋の働きでピントを調整する。スマホなどで近くを見る作業を長時間続けると、毛様体筋が長時間の運動による疲労で力が入らなくなり、ピント調節に時間がかかったり、ピントが合わなくなったりする。近視、遠視、乱視の人は眼鏡などで視力矯正していないとより疲れやすい。
 ドライアイは現代社会では切り離せないコンタクトレンズ、コンピューター、エアコンが3大原因となっている。まばたきをした時に涙が分泌されて目を潤すが、一カ所を集中して見ているとまばたきが減る。ドライアイを含め、いろんな要因が絡み合って「疲れ目」を引き起こす。

 ―どんな対策が有効か。
 時間を区切り、目の休憩を取ることが大事。目安としては、1時間作業したら10〜15分は見るのを休む。画面が小さいとストレスは大きいので、スマホや携帯ゲーム機はより短い時間で区切る必要がある。「遠くや緑を見る」という昔の知恵は、他の作業に切り替えたり、遠くにピントを合わせたりするなど理にかなっている。
 目の神経にはビタミンB12がいい。マグロの赤身などの魚介類や小麦の胚芽、野菜などによく含まれている。目の筋肉疲労には、かんきつ類などでクエン酸を摂取するのも有効だ。ドライアイには専用の点眼薬が効果がある。また、蒸しタオルを目を閉じてまぶたの上に当てれば、涙の質が改善される。

 ―他に懸念することは。
 例年なら児童は6月までに学校健診が行われるが、今年は休校のため延期になり、治療も遅れる可能性がある。新型コロナに関して結膜炎を起こす可能性が示唆されている。目をこすっていて結膜を通して感染する恐れもあるので注意が必要だ。