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【熊本県】

コロナ感染、正しい室内の消毒法は 行動範囲から3〜5メートル、適正濃度で

熊本日日新聞 2020年5月8日(金)
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 害虫駆除や防疫に携わる事業者でつくる「県ペストコントロール協会」(8社)は、新型コロナウイルスの消毒に関しても企業や家庭からの指導依頼や相談に応じている。もしも家族が感染したら、家の中の消毒はどうすればいいか。正しい消毒方法と注意点を聞いた。

 手袋、マスクを

 作業中は手袋とマスクを着けよう。同協会が主に使う消毒液は(1)消毒用アルコール(エタノール消毒液)(2)次亜塩素酸水(3)キッチンハイターなどに含まれる次亜塩素酸ナトリウム−の3種類。いずれも適正な濃度で使用しないと効果がない。特に次亜塩素酸ナトリウムは刺激性が強いため、きちんと薄める必要がある。

 手指触れた所

 新型コロナは感染者の飛沫[ひまつ]を吸い込んだり、物に付着したウイルスを触って口や鼻から取り込むことで感染する。口からの飛沫は3メートルほど飛ぶと言われているため、感染者の行動範囲から3〜5メートルと、感染者の手指が触れた場所を徹底的に消毒する。

 床や天井は、生活の中で手を触れることがないので消毒は不要だが、小さい子どもがいて床に触れる可能性がある場合は消毒する。カーペットなどの繊維類は完全に消毒できないため、取り外した方が良い。

 噴霧器に入れた消毒液を消毒したい場所に直接吹き掛け、キッチンペーパーなどでまんべんなくのばす。この時、むらができないよう注意する。普段の掃除のように回しながら拭くのではなく、同じ方向に引きのばすように拭くのがコツだという。

 換気忘れずに

 パソコンなどの機械類は、直接液を吹き掛けるとショートする恐れがあるため、キッチンペーパーに消毒液をつけて拭く。機械類は必ず電源を落とし、作業中は換気を忘れずに。

 消毒液の種類によっては、消毒した場所が変色することもある。次亜塩素酸ナトリウムは金属がさびる恐れもあるので、使用の5分後に水でぬらした雑巾で拭くと良い。アルコールは、パソコンのキーボードの文字が消えたり、床のワックス材がはがれたりすることがあるので注意が必要だ。

 消毒作業が完了すれば、その場所はすぐにでも使用できるという。同協会相談役の東田和典さん(73)は「消毒液が全体に行き渡るようまんべんなく引きのばすことが大事。ウイルスについてはまだ分かっていない部分も多いが、2週間は感染力を維持していると意識して対応するべきだ」と言う。

 日本ペストコントロール協会のホームページには「自分で行う消毒マニュアル」が掲載されており、参考になる。県協会TEL096(337)6803。(平澤碧惟)