ニュース
医療

【福島県】

「オンライン診療」患者に安心感 若松・猪苗代の9医療機関導入

福島民友新聞 2020年6月11日(木)
ニュース画像
オンライン診療で使うタブレット端末を操作する横山所長

 会津若松医師会などが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月から始めたオンライン診療。会津若松、猪苗代の2市町の9医療機関が導入し、活用が進んでいる。今後、新たな診察方法として会津地域に定着するか、注目される。

 オンライン診療では、タブレット端末やスマートフォンを使ってテレビ電話で診察する。導入した会津若松市の医療生協会津若松診療所の横山健司所長(55)は「目に見えないウイルスへの不安はかなり大きい。オンライン診療は、患者に安心感を与えることになる」と話す。

 厚生労働省は感染が拡大する時期の時限的な措置として、初診からインターネットを使ったオンライン診療を認めたが、同医師会は受診歴があり症状が安定している患者を主な対象にしている。感染すると、重症化するとされる高齢者や基礎疾患がある人の感染リスクを減らすのが狙い。

 会津若松診療所は、慢性疾患がある患者5人の診察にオンライン診療を取り入れた。利用するのは電子機器の操作に慣れた世代だけではない。家族の手助けを借りながら、受診する高齢者もいる。

 医師会でのオンライン診療の取り組みは、日本IBM(東京都)からシステムの無償提供を受けており、3カ月程度で終了する予定だ。だが、積雪量が多い会津地域では、冬季の通院負担を大幅に軽減できるというメリットがあり、オンライン診療への期待は少なくない。横山所長は「雪の時期に診療所に来ることができずに、薬が切れてしまうことがあってはならない。今後の活用も検討したい」と意欲を示した。