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【熊本県】

出産間近の妊婦を一時保護 慈恵病院が妊婦保護施設設置へ 熊本市が申請許可

熊本日日新聞 2020年6月29日(月)
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慈恵病院が経済的に困窮する妊婦の一時保護施設として活用予定のフロア=熊本市西区

 熊本市は25日、慈恵病院(熊本市西区)が経済的に困窮する妊婦の一時保護施設を開設するために申請していた、病院施設の使用目的変更を許可した。許可を受けて病院は院内の一部を改修し、保護施設の運用を始める。

 同病院は、親が育てられない子どもを匿名でも預かる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を運営。医療関係者が立ち会わず「孤立出産」した女性が、ゆりかごを利用したとみられる事例が相次いだことを受け、今年1月、出産間近の妊婦を一時的に保護する施設を設ける考えを表明していた。

 同病院は、匿名での出産を強く希望する妊婦を受け入れる「内密出産」の運用も独自に始めている。使用目的変更の許可にあたり熊本市は「留意事項」として、保護施設を利用する妊婦の名簿を作成し、支援に必要な情報を同市や居住地の自治体と共有するよう病院側に求めた。

 慈恵病院の蓮田健副院長は「留意事項に沿って、匿名を希望する妊婦にもできる限り実名を明かしてもらえるよう引き続き努力する」と話している。(深川杏樹)