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【熊本県】

仮設空間の使い勝手検証 災害、コロナなど感染症対応 熊本赤十字病院が共同研究

熊本日日新聞 2020年7月20日(月)
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熊本赤十字病院が利用検証を始めた仮設スペース「withCUBE」。担架のまま入退室できるよう、ドアの開口部が広い(LIXIL提供)

 熊本赤十字病院(熊本市東区)は、住宅設備機器メーカーのLIXIL(リクシル)とデザイン会社のGK設計=いずれも本社・東京=が開発した可動式仮設スペース「withCUBE(ウィズキューブ)」の利用検証を始めた。新型コロナウイルスを含む感染症対応での活用も想定し、性能や使い勝手を確かめる。

 同病院は、災害現場に設ける臨時診療所など仮設空間の研究開発に取り組んでいる。その一環で、仮設トイレ用に開発されたウィズキューブに着目。両社と共同研究契約を結んだ。

 利用検証用のウィズキューブは、幅と奥行き、高さが各2・4メートルの立方体。患者を担架のまま搬入できるよう、従来型の1・5倍サイズにした。19枚のパネルで構成し、工具1本で簡単に組み立てることができる。

 院内4階に1基置く。平時は会議室や面談室として使い、災害や感染症の疑いがある患者の診察といった非常時には、隔離スペースや特別処置室に活用するという。検証期間は6月〜来年3月末。

 GK設計の淺田英紀さん(54)は「仮設テントやプレハブは日常的に使う場面がなく、保管が大変。普段から使っていれば緊急時にもすぐに活用できる」と語る。熊本赤十字病院の宮田昭副院長(63)は「非常時は常に想定外のことが起こる。ウィズキューブにどんな役割を求めるのか考えながら、性能や可動性を検証したい」と話している。(平澤碧惟)