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【高知県】

119番の外国語対応訓練 土佐清水市消防 同時通訳で円滑に

高知新聞 2020年8月17日(月)
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通訳を交えた対応訓練を行う土佐清水市消防本部の職員(同市以布利)

 外国人からの119番通報に円滑に対応できるよう高知県の土佐清水市消防本部(土佐清水市以布利)は13日、民間の同時通訳者を交えた3者で訓練を行い、最善の対応を探った。
 県内全15消防本部は昨年6月、外国語(英語など5カ国語)で通報があった場合に通訳を含む3者で会話できる仕組みを導入。開始から1年間で3件(通報1件、現場での活用2件)の利用があった。現在はグローバルキャスト(名古屋市)が11カ国語の通訳を担当し、うち、英語や中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語は24時間対応している。
 訓練は、急病と交通事故の想定で実施。土佐清水市職員で米国出身のジェイソン・サーディナさん(41)が通報者役になり「妻が突然、胸の痛みを訴え苦しがっている」「4人乗りの車が横転した」と、それぞれ英語で通報。通信員は相手が日本語が話せないことを確認後、3者間通話に切り替え。発生場所や状態、名前などを通訳を介して聞き取った。
 課題の洗い出しで、ジェイソンさんは「緊迫した状態の中で母国語が出てくるだけで安らぐ」と話したが、「(通報者の電話が)保留にされると、日本語でしばらく待つようにアナウンスされる。英語にできないか」と意見。素早く状況を確認するための手順なども話し合った。
 宮上真澄消防長は「外国人の観光客やお遍路さんもいる。本番になって慌てないように備えたい」と話していた。(山崎彩加)