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【徳島県】

徳大病院の胃がんロボ手術、中四国最多100例 「質高い医療提供」

徳島新聞 2020年9月4日(金)
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ロボットを操作し手術する執刀医ら=徳島大学病院(病院提供)

 徳島大学病院で内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った胃がんの手術数が100例を超え、中四国の病院で最多となった。早くから保険適用に向けて取り組み、内視鏡外科技術認定医が実績を積み上げた。病院は「徳島でも質の高い医療を提供していきたい」としている。

 手術は腹部の数カ所に小さな穴を開け、4本のロボットアームを差し込んでがん部位を切除する。執刀医は手術台から数メートル離れた場所で3Dモニターを使って患部を確認しながら、手元の動きがそのままアームに伝わるコントローラーを遠隔操作する。

 開腹手術と比べて傷口が小さく、腹腔鏡手術より器具の可動域が広く精密な動きが可能で、手術時間が短いという利点もある。

 徳大病院では2011年に開始。18年4月、診療報酬改定で胃がんや大腸がんなど10の病気に対するロボット手術が医療保険の対象となったのを受け、胃分野の内視鏡外科技術認定医が手術例を重ね、同年8月に保険適用を請求できる国の基準を満たした病院に認定された。

 現在、県内で胃がんのロボット手術が保険適用されるのは徳大病院のみ。中四国の他県にはロボット手術ができる病院が各県内に複数あるため、徳島でのロボット手術を一手に引き受ける徳大病院の実績が際立っている。

 今年に入ってからは2台目のロボットを導入した。訓練を受けた消化器・移植外科の技術認定医4人で胃がんと大腸がんの手術を行っている。

 同科の島田光生教授(60)は「より完成度の高い医療を提供できる。術後のフォローも行い、徳島の安心安全に貢献したい」と話している。