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抗原検査低コストで 山梨大など装置小型化に成功
医療

【山梨県】

抗原検査低コストで 山梨大など装置小型化に成功

山梨日日新聞 2020年10月9日(金)
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山梨大などが小型化に成功した検査装置(山梨大提供)

 山梨大工学部機械工学科の浮田芳昭准教授(マイクロ流体工学)の研究グループなどは7日までに、精度が比較的高い抗原検査が可能な「酵素免疫測定法」に使う装置の小型化・低コスト化に成功したと発表した。樹脂製の円盤を回転させて適切な時間差で血液と試薬を混ぜ、ウイルスなどの抗原の有無を判定する仕組み。研究グループは「実用化されれば、感染症の検査能力を平時でも低廉に維持できる」としている。

 山梨大と兵庫県立大、プラスチック成形などを手掛ける宮川化成工業(大阪府)が共同で開発した。
 浮田准教授によると、開発したのは、髪の毛ほどの細さの毛細管や深さの異なる液だめをつくった樹脂製の円盤(直径12センチ)と、円盤を回転させる箱形の装置。ウイルスや病原体などの抗原と結び付く試薬を使い、ウイルスなどの有無を調べる酵素免疫測定法の検査ができる。
 円盤に血液と、ウイルスなどの抗原と結び付く試薬を投入し、円盤を箱形の装置にセットして回転。遠心力を利用し、毛細管などを通る血液と試薬が適切な時間差で混ざり合うようにする独自の手法で、試薬との反応を調べる仕組みという。
 酵素免疫測定法は現在の新型コロナウイルスの抗原検査などで使う手法よりも感度が高いが装置が大型で、コストが高い点がネック。新たに開発した装置は箱形の装置が1台数万円、金型で大量生産が可能な円盤は1枚数百円で生産できる見込みという。
 浮田准教授は「小規模な医療機関では従来、専門的な機器を使う血液検査を外部機関に出していたが、自前で可能になる」と説明。「感染症検査の需要が低い平時でも、PCRのような高レベルの検査設備を維持するのは課題も多い。低廉で高いパフォーマンスを兼ね備える検査装置の実用化に向けて、大きく前進した」と意義を強調した。今後は動作を安定させ、高精度化を目指すという。
 論文は9月30日付で、英国王立化学会の学術誌にオンライン掲載された。

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