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【栃木県】

妊産婦のSOSキャッチ 栃木・小山のNPO法人 医師ら有志が支援活動

下野新聞 2020年10月29日(木)
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子どもの支援団体を訪れ、LINEによる相談案内のカードを配る共同代表理事の増田さん(中央)、鳥飼さん(右)ら

 【小山】医療機関や自治体と連携し、育児に不安を持つ妊産婦やそのパートナーを支援しようと、市出身の小児科医と助産師、保育士など多職種の有志が、NPO法人「そらいろコアラ」を設立した。第1弾の事業として無料通信アプリLINE(ライン)による無料相談を開始した。今後は訪問支援や親子の居場所づくりにも取り組む計画で「虐待の連鎖を食い止めたい」という。
 中心メンバーは医療や福祉分野で活躍する10人で、市からNPO法人の認証を受けた。法人名には「子育てがもっと地域に開かれ、コアラの安全なポケットに守られるように」との思いを込めた。
 市出身で日光市立湯西川診療所長の小児科医増田卓哉(ますだたくや)さん(30)と医療コンサルタント鳥飼(とりかい)蓬子(よもぎ)さん(29)が共同代表理事を務める。2人は学生だった10年前から市内の元NPO法人サバイバルネット・ライフのボランティアとして、ドメスティック・バイオレンス(DV)や虐待、貧困に直面してきた子どもたちの支援に関わってきた。
 虐待などを防ぐには出産前後からの早期の支援が有効とされる。そこで各メンバーの専門性を生かし、リスクのある妊産婦と関わることの多い医療機関と連携し、妊産婦のSOSを捉えて支援につなげようと考えたという。
 メンバーは現在、県南の医療機関や市町、民間団体を訪問し、協力関係の構築を進めている。増田さんは「地域みんなで子育てができる社会を目指したい」と話す。鳥飼さんは「新型コロナウイルスの影響でSOSが届きにくくなっている」と懸念、相談を呼び掛けている。
 LINEによる無料相談は「コアLINE」と称し助産師ら専門家が応じる。ID「@610seylk」で検索する。県内の医療機関からの紹介も受け付ける。
 寄付金と会員も募集中。(問)同法人メールsora.iro.koala.npo@gmail.com