県立中央病院がドクターカーとして運用する車両=同病院
徳島県立中央病院(徳島市)は11月2日から、「ドクターカー」の運用を始める。医療設備を備えた車両で医師が交通事故現場などに駆け付け、救命率向上を目指す。県によると、県内では徳島赤十字病院(小松島市)が導入しており、公立病院では初めて。
救急車と同じ大型ワゴンタイプの専用車両を使う。人工呼吸器や、心臓に電気ショックを与えて蘇生を促す「モニター付き除細動器」など高度な医療機器を備えており、搬送しながら医師が医療行為を施せる。深刻な外傷を負い、緊急性の高い患者を対象とする。
出動地域は徳島、鳴門、吉野川、阿波の4市と板野郡5町、石井、神山両町、佐那河内村の計12市町村。月、水、金曜(祝日除く)の午前10時〜午後4時、各地域の救急隊から要請を受け、医師1人、救急救命士2人の3人体制で出動する。
悪天候時や近くに着陸スペースがない場合は出動が難しいドクターヘリに比べ、天候に左右されず市街地でも活動できるのが強み。県立中央病院では2017年に車両を導入したものの、人員体制が整わず、患者搬送などに使っていた。本年度に入り、運転や医師のサポートを担う救急救命士2人を確保できたため、運用開始を決めた。年間80例ほどの出動を見込んでいる。
県立中央病院救命救急センターの川下陽一郎副センター長は「医師がいち早く駆け付け、混乱の中でリーダーシップを取らねばならない災害時も見据えて導入を決めた。人員体制が万全ではなく、毎日は出動できないが、現場へ医療を迅速に届けるため、できることからやっていきたい」と話している。
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