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急性骨髄性白血病 高齢でも積極治療へ 福井県済生会病院
医療

【福井県】

急性骨髄性白血病 高齢でも積極治療へ 福井県済生会病院

福井新聞 2021年5月28日(金)
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歩行速度などを計測し、フレイルの程度を調べる理学療法士(右)=福井県福井市の県済生会病院

 昔は「治療が難しい病気」といわれた白血病で、最も発症割合が高いのが急性骨髄性白血病だ。福井県福井市の県済生会病院は急性骨髄性白血病の高齢患者に対し、認知や身体の機能を数値化して評価しながら治療計画を立て、多職種スタッフのチームで積極的に「寛解」を目指す取り組みに力を入れている。担当の医師は「お年寄りでも、化学療法が有効であれば再び元気になれる。決してあきらめないで」と話す。

 日本血液学会の血液専門医で、同病院内科部長の澤ア愛子医師によると、急性骨髄性白血病と診断した場合は年齢や併存疾患、腫瘍量、染色体の分析などに基づき病状の将来予測を分類する。高齢でも「予後良好群」の分類なら、抗がん剤治療を検討する。

 同病院では、予後良好群の高齢患者に対し、治療の節目に複数の評価を行い、データを数値化。看護師が「長谷川式スケール」と呼ばれる認知症のテストを行い、理学療法士は握力や歩行速度を計測してフレイル(虚弱)の程度を把握する。薬剤師や管理栄養士も含めた多職種のスタッフで数値を共有し、治療の続行を検討していく。

 澤崎医師は「抗がん剤には副作用があるため、治療の内容や目的を本人が十分理解できることが重要。認知症やフレイルの程度を把握して適切なリハビリができれば、ADL(日常生活動作)の維持・向上にもつながる」と説明する。

 この取り組みは数年前、急性骨髄性白血病の治療に臨んだ90代の男性患者がきっかけだったという。男性は認知症の兆候がなく延べ5カ月間に及ぶ抗がん剤治療を経て「寛解」の状態になった。「この患者さんは今も、こまめに自分のデータを記録し体調管理を続けている。定期的に外来診療で元気な姿をみせてくれ、私たちの励みになっている」。以降、数人が同様の治療を行っている。

 澤崎医師は「お年寄りでも、倦怠(けんたい)感などの症状から解放され、人生と向き合う時間を持ってもらえるようにしたい」と強調。65歳以上の患者に使える治療薬が増えた点にも触れて「年齢にかかわらず、治療の選択肢は広がっており、告知を受けてもあきらめないでほしい」と話している。

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