
延岡共立病院で研修を受ける延岡高メディカル・サイエンス科1年生
延岡市の延岡高(川越勇二校長、716人)メディカル・サイエンス科1年生は2日、同市山月町5丁目の延岡共立病院(赤須晃治院長)で研修した。各診療科を見て回り、多様な人材が地域医療の現場を支えていることを実感した。
看護スタッフの案内で院内各階を見学。手術室や集中治療室、薬剤室など普段は入る機会の少ない場所や、津波などの災害時にも医療を継続できるよう屋上に設置したヘリポートにも足を運んだ。
各科では医師や看護師をはじめ、薬剤師や臨床検査技師、理学療法士らがそれぞれの仕事について解説。進学先などのアドバイスもあり、生徒は熱心にメモを取っていた。
医師を目指す佐野実咲さん(16)は「さまざまな知識や技能を持つ人たちが役割分担して治療に当たっていて、チームワークが大切だと再認識した」と話していた。
メディカル・サイエンス科では医療従事者を希望する生徒たちの意識を高めようと、2010年から市内の医療機関で見学や研修を行っている。今回は2年ぶりの開催で、同病院では初めて。17日までの9日間、数人ずつに分かれて研修する。