
済生会病院が導入したアプリを説明するスタッフ(奥)
【宇都宮】済生会宇都宮病院(竹林町)は、外来患者に診察室の中待合室への呼び出しを通知するスマートフォンアプリ「マイホスピタル」を導入した。患者は通知が来るまで、院内の喫茶店や駐車場など好きな場所で待機できる。処方箋を薬局に送信する機能などもある。
「3密」回避にもつながる。同病院待ち時間改善プロジェクトリーダーの大久保泰宏(おおくぼやすひろ)副院長は「患者さんの不安を少しでも軽減し、快適に受診できる環境を整えていきたい」と話す。
導入したのはプラスメディ(東京都千代田区)が開発したアプリで県内初。約60ある全ての診察室で使える。小規模の医療機関で同様のアプリを運用している例はあるが、多数の診察室がある基幹病院では難しかったという。
処方箋を薬局に事前送信して手早く薬を受け取ることや、再診日などのスケジュール管理も可能になる。いずれも無料。入院した場合は、クレジットカード情報を登録すれば病室内で精算できる(手数料あり)。