
献血協力者にチームグッズなどを手渡す那須ブラーゼンの島野選手(中央)と東那須野中の生徒
【那須塩原】寒さと新型コロナウイルス感染拡大で献血協力者の減少が危惧される中、東那須野中は、学校公開日に同校駐車場で献血活動を行い、保護者や教職員、近隣住民ら計60人が協力した。
保護者らは問診を済ませた後、献血車に移動して採血に臨んだ。塩野崎、パート小池(こいけ)ユキさん(47)は「献血は高校生以来。娘の学校で実施するということで協力させてもらった」と話した。会場には自転車ロードレースチームの「那須ブラーゼン」の島野翔汰(しまのしょうた)選手(21)も駆け付け、献血協力者にチームグッズをプレゼントした。
同校は2019年12月に3年生の男子生徒が病気で亡くなったことを機に、さまざまな社会貢献活動を実施している。献血活動はPTAが企画し、保健委員会の生徒やブラーゼンと協力して準備を進めた。
県赤十字血液センター血液推進課の宮下喜彦(みやしたよしひこ)さん(35)は「中学校での実施は初めてだったが、新たな献血協力者の掘り起こしにつながる手応えを感じた」と感謝していた。