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医療従事者を被ばくから守る カテーテル手術時の「防護板」、金型メーカーが開発
医療

【愛知県】

医療従事者を被ばくから守る カテーテル手術時の「防護板」、金型メーカーが開発

中日新聞 2022年3月3日(木)
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「これまでのノウハウや知識の蓄積を生かしていきたい」と意欲を見せる迫田社長=清須市春日立作のエムエス製作所で

 自動車部品の金型メーカー「エムエス製作所」(愛知県清須市春日立作)が、帝京大医学部(東京都)と共同で、カテーテル手術にあたる医療従事者を放射線の被ばくから守る防護板「フォルシールド」を開発した。「不安を抱えながら治療する現場を何とかしたい」。医師でもある迫田邦裕社長(43)の知見を生かし、被ばくを防ぎつつ作業効率も損なわない製品の完成にこぎ着けた。
 幅約91センチ、高さ約1・8メートルの防護板は医療機器を通せるように、2カ所の開口部を設けてある。コの字形のアクリル板をはめ込むことで、開口部の高さは4通りに調整可能。医師らは板の後ろに立ち、被ばくを防ぎながら施術ができる。
 迫田社長によると、心臓弁膜症などの治療では近年、患者への負担が少ないカテーテル手術が増えている。一方で手術には放射線の照射が欠かせない。従来の防護板は開口部がなかったため、身を乗り出したり、板の前で作業をしたりしていたという。
 迫田社長は循環器内科の医師で、自身もカテーテル手術に携わる。「医療技術の進歩は目まぐるしいが、医療現場の環境改善は進んでいない」ともどかしさがあった。特に、放射線が出る位置に近い場所で作業する心エコー医や麻酔科医は女性の割合も高い。妊娠中の被ばくは流産などにつながる恐れもあり、対策が必要だと感じていた。
 そんな中、1年ほど前に知人の帝京大の医師から相談を受け、防護板の構想を練り始めた。同大が開発したシステムを使って被ばくのシミュレーションをしながら最適な形を追究。肝となる設計と開発は同社が担い、自社ではできない鉛入りの板の加工や板金などは近隣の企業と連携した。開口部を数センチ単位で調整し、作業性は損なわず、放射線も十分に遮ることができる大きさにした。
 既に同大の手術室で試験運用をしており、今夏からの製造販売に向けて準備を進めている。医療とものづくり、両方の現場に精通するからこそ早期の開発が実現した。迫田社長は「これまでのノウハウや知識の蓄積を使い、いろいろな企業の課題解決に貢献できれば」と見据えている。
(牧野良実)

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