
エセックス大とオンラインで結び交流する学生ら=岐阜市東鶉、岐阜保健大
新型コロナウイルス感染拡大に伴う看護やリハビリへの影響や課題について、日英で比較するオンライン交流会が、岐阜市東鶉の岐阜保健大とイギリスのエセックス大を結んで行われ、教員や学生らが意見交換した。
両大学は2020年3月、学生の短期海外研修を始める予定だったが、コロナ禍で延期となった。2年を経てオンライン交流会が実現し、11日まで5日間の日程で各日両大から約50人が参加する。
このうち看護職らのメンタルヘルスケアをテーマにした回では、看護学部看護学科の多喜田恵子教授と小野悟講師が、当初は未知のウイルスへの不安や恐怖だけでなく、社会的な差別へのストレスもあったことを紹介し「医療従事者の活躍がメディアで発信されると、志望する学生が増加し看護職も誇りと自信を取り戻した」と報告した。
学生は、イギリスの医療機関での実習の受け入れ状況やワクチン接種の進展などについて質問した。
他の回では、リハビリテーションや在宅ケアなどをテーマに話し合い、両国の文化や歴史を紹介する交流会も行う。