
ストレス対処法などを学ぶ「ココカラゼミ」=甲府市中央3丁目
山梨YMCAは、生きづらさを抱える高校生を対象にした心理サポートプログラムを独自に開発し、実施している。ストレスへの対処法や自己肯定感アップのためのオリジナルカリキュラムで、心理専門家が継続的に支援する。YMCAの担当者は「学校以外の緩やかな居場所として活用してほしい」と話している。
プログラムは週1回約2時間で、前半は自習を中心に学生スタッフが支援し、後半はコミュニケーション方法やストレス対処法、心と連動する姿勢や動作などを学ぶ。甲府駅などで待ち合わせをして買い物をしたり、お茶をしたりする実践編も取り入れる。心と体をサポートする意味の「ココカラゼミ」と名付けた。
中央高の通級開設に携わった元教員で公認心理師の一瀬英史さんと、学校心理士で山梨YMCA教育心理研究所代表の土肥満さんが開発した。今後、ボランティアや仕事体験など就労につながる活動も取り入れたいという。
土肥さんは「人とのコミュニケーションや環境になじめず、不登校になったり家にこもりがちだったりする若者を支援したい。自己肯定感を高め、社会とつながる実感を育みたい」と話している。
ココカラゼミは毎週火曜日午後6時から、甲府市中央3丁目の山梨YMCAグローバルコミュニティーセンターで。1回2千円。問い合わせは土肥さん、電話070(3953)0311。