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横手市立大森病院、包括ケア25年 福祉施設集約、住民に安心感
医療

【秋田県】

横手市立大森病院、包括ケア25年 福祉施設集約、住民に安心感

秋田魁新報 2022年5月2日(月)
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白寿園の利用者を往診する松本さん(左)

 秋田県横手市大森町の市立大森病院は、現在地に移転し、今年で25年目を迎える。移転以来、近隣の福祉施設と連携し、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられる仕組み「地域包括ケアシステム」を実践。その中核を担ってきた。診療実績が乏しいとして国から再編・統合の議論が必要とされたが、住民は「地域に欠かせない病院」と口をそろえる。どのような医療を提供しているのか。現場をリポートする。

 ◇  ◇

 「病院と施設の間には直通のPHSがあり、何かあれば、すぐ駆け付けている。施設の職員が把握している状態を基に、スムーズに診察できる」

 3月、大森病院の内科医師松本奈津美さん(28)=現男鹿みなと市民病院=は、市営特別養護老人ホーム「白寿園」へ往診に訪れていた。白寿園は病院から南に約300メートルほど丘を下った場所にある。

 横手市中心部から西へ車で30分ほど。小高い丘には、大森病院と白寿園のほか、介護老人保健施設、デイサービスセンターも立地する。旧大森町が他県の先進事例を参考に施設を集約し、「健康の丘おおもり」と名付けた。

 丘にある各施設は連携し、地域内で医療や介護、生活支援のサービスを提供する地域包括ケアシステムを実践する。高齢者が要介護状態になっても安心して生活できる仕組みづくりに取り組む。

 白寿園には大森病院から医師2人がそれぞれ週1日訪問している。熱を上げたり食欲が低下したり、呼吸がスムーズでなかったりする人らを診察する。

 定期的に受診する中安チヨ子さん(91)=大森町出身=は「施設でも病院でも診てもらえて助かる」と安心感を口にする。白寿園の遠藤正美施設長代理(59)は「病院が近くにある安心感から、ここにお年寄りを預ける地域の家族は多い」と説明した。

 2019年9月、厚生労働省は診療実績の乏しさなどを理由に「再編・統合の議論が必要」な全国424の公的病院の一つに大森病院を挙げた。人口減を見据え効率的な医療提供体制を定めた「地域医療構想」の実現を目指す流れでの対応だった。

 地域包括ケアシステムの中核が失われかねない事態を受け、住民有志は「市立大森病院を守る市民の会」を結成。市への陳情などを展開した。成田浩代表(90)は「自宅や施設で暮らす人の健康を守る大事な病院」と話し、外来診療にとどまらない病院の役割を強調する。

 地域の高齢化が加速する中、在宅を含めた医療と介護、認知症予防などの提供体制に一層の充実が求められる。大森病院の佐々木寛己事務局長(59)は「介護施設や包括支援センターとの多職種連携を密にして、地域を支える存在であり続けたい」と話す。

 「知り合いの多い大森でいつまでも生活したい」(中安さん)という高齢者の願いを実現するため、模索が続く。

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