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終末期ケアに力/青森県内の特養ホーム
医療

【青森県】

終末期ケアに力/青森県内の特養ホーム

東奥日報 2022年5月9日(月)
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八戸市の特養「瑞光園」では、終末期を迎えた入居者と遠くで暮らす家族をオンラインで結び、貴重な時間を共有する(瑞光園提供)

 青森県内の特別養護老人ホームで、入居者の終末期ケアに力を入れる施設が増えている。入居者の思い出の地を訪ねたり、息を引き取る前に好きな食べ物を口に添えたりして、入居者に寄り添う。コロナ下、オンラインで貴重な時間を家族とともにする場面もある。施設職員は「その人らしい人生の最期を迎えられるように手伝いたい」と心を配る。

 八戸市の特養ホーム「瑞光園」(70床)。酸素吸入器を付けていた90代女性の入浴介助に、娘が付き添った。母親の体にゆっくりとお湯をかけながら、昔の記憶をたどった。看護師と介護職員も介助を手伝った。数日後、女性が息を引き取り、娘は「母親を介護できた」と、満足そうな表情を浮かべた。2019年に行われた取り組みの一例だ。

 看取(みと)りケアに力を入れる同園では、ほとんどの入居者が施設内で息を引き取っている。コロナ下で面会制限はあるものの、看取り期は、抗原検査をした上で、家族の入館を許可している。

 入居者が職員とともに施設の外へ出かけることも。酪農業に従事していた70代男性入居者は2年前、「好きな馬や牛を見たい」と、親戚が経営する牧場を訪れた。

 70代の男性入居者は昨年、「最後にもう一度、息子と杯を交わしたい」と、職員に付き添われ、八戸市内の居酒屋へ。息子とともに思い出話に花を咲かせた。

 終末期ケアの一環でオンライン面会も行う。今年4月には、男性入居者と市外にいる家族が画面を通して交流した。

 澤田章施設長は「コロナ下で施設から病院へ転院しづらくなっている中、看取りを行う施設の役割がますます大切になっている。穏やかにその人らしい最期を迎えられるように手伝いたい」と語った。

 青森市の特養ホーム「三思園」(50床)では7年前から、入居者、家族、施設側が人生の最終段階を話し合う「人生会議」を開いている。入居者や家族の意向を尊重して延命治療、看取りの場、ケアの内容などを決める。

 看取りケアでは、入居者の好きな食べ物をスプーンで口に添えるなどし、本人や家族の望みをかなえるようにしている。

 鶴田町の「鶴松園」では、鶴田病院が12年に、ベッドがない「鶴田診療所」に転換し、看取る病院が町内になくなって以降、終末期ケアに力を入れている。棟方光秀園長は「入居者の家族は、無理な延命を望まない人がいる。施設での看取りを選ぶ人も増えている」と語った。

▼施設で葬儀、お別れ会/入居者・職員 故人しのぶ

 県内の特別養護老人ホームの中には、入居者の葬儀を施設内で行う「施設葬」を取り入れる施設もある。故人をよく知る入居者や職員が「セカンドファミリー」として、心から故人の冥福を祈る。

 青森市の特養ホーム「三思園」。今年2月、施設ホールに祭壇が設置され、施設葬が行われた。参列者は遺族のほか、施設入居者や職員ら約30人。故人がお気に入りだった音楽が流れる中、故人の思い出を語り、ひつぎに花を手向けた。

 同施設では、故人の弔いと遺族のグリーフケア(悲しみの軽減)のため、2年ほど前から施設葬を実施。技術を習得した職員が死に化粧を施すなどしている。通夜・葬儀とは別に「お別れ会」を行うこともある。

 「遺族や入居者、職員にとって、心を整理する時間となっている」と説明する高橋進一看護師長。

 高齢多死社会を見据え、高橋大治郎事務長は「社会的に孤立している人や身内がいない入居者もおり、一般的な葬儀を執り行えない人もいる。今後、施設内での葬儀やお別れ会が標準になる可能性はある」と語った。

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