
大手保険2社と協定を結んだ「そなえ」の代表(中央)
岡山大発のITベンチャー企業「そなえ」(岡山市)は6日、妊産婦向けに開発、運用する医療支援アプリのさらなる普及に向け、東京海上日動火災保険と、同あんしん生命保険=いずれも東京=の大手2社とパートナーシップ協定を結んだ。
そなえは、妊産婦の体調急変時に分娩施設と搬送先病院の情報共有を円滑化するシステムをはじめ、スマートフォンに診療データを蓄積できる電子版母子手帳を県内で運用中。協定により保険2社が持つ医療法人のネットワークを生かして全国展開を目指すほか、母子手帳アプリについては医師が24時間無料で電話相談に応じる保険会社のサービスを追加し、機能向上を図る。
市内で締結式があり、3社の代表が協定書に署名。そなえは「医療連携を推進し、子どもを安心して産み育てられる環境整備につなげたい」と話した。