ニュース
児童福祉

【岡山県】

30年間児童自立支援施設へ交流訪問 真庭の女性団体、豆腐作りなど

山陽新聞 2020年3月5日(木)
ニュース画像
豆乳の搾り方を生徒(手前左)に手ほどきする会員たち

 真庭市北房地域の北房更生保護女性会が、児童自立支援施設・県立成徳学校(岡山市中区平井)への交流訪問を30年近く続けている。さまざまな事情で家族と離れて暮らす子どもたちに、豆腐やこんにゃく作りなどを通じて、人のぬくもりを伝えている。

 同校は、虐待や発達障害、非行などで学校や家庭になじめない18歳未満の子どもの保護・教育を行っている。全寮制で、児童生徒は寮長夫婦らと共同生活している。

 女性会は1992年から毎年1回訪問している。当初はみそ作り、現在は豆腐とこんにゃく作りを手掛ける。

 2月中旬にあった今年の交流会には60〜90代の会員13人、小学3〜中学3年生の女子10人が参加。班別に豆腐、こんにゃく、羊毛フェルト作りに取り組んだ。豆腐班は豆乳を搾り出す力仕事を生徒が担当し、会員から「上手上手」「もう少し」と励まされながら奮闘。こんにゃく班はゼリー状に固めたこんにゃくの丸め方を、羊毛フェルト班は針の扱い方などを教わった。

 出来上がりを昼の給食の一品に加え、全員で会食。児童生徒は「豆腐作りは初めてのことばかりで面白かった」「こんにゃくがいい感じになっておいしかった」、会員は「みんなが『おいしい』と言ってくれてホッとした」などと一人ずつ感想を発表した。

 30年以上寮母を務める池田千春さんは「子どもたちが温かい気持ちと優しい味に触れる貴重な場をつくっていただき、ありがたい」、女性会の大植ちず子会長(68)は「子どもとの触れ合いは私たちにとっても楽しみ。今後も続けていきたい」と話している。