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【高知県】

あいうべ体操で鼻呼吸に 高知市の保育所で実践 病気予防に効果

高知新聞 2020年3月16日(月)
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「あー、いー、うー、べー」と元気に声を出す子どもたち(高知市のあゆみ保育園)

 あなたの口、ぽかんと開いていませんか―。口呼吸の習慣が歯肉炎やインフルエンザなどのリスクを高めることから、鼻呼吸に変えるための「あいうべ体操」が注目されている。高知市でも小学校や保育所などに出向いて体操を紹介しており、担当者は「食べる時に口が開いていないか、姿勢が悪くないかなども意識して取り組んでほしい」と話している。

 あいうべ体操は、口を「あー」と大きく開く▽「いー」と横に広げる▽「うー」と前に突き出す▽「べー」と舌を突き出し、下に伸ばす―の4動作で1セット。1日30セットを目安に毎日続けることで、口回りの筋力を鍛え、鼻呼吸に変えることを目指す。福岡県の内科医、今井一彰さんが2005年ごろに考案した。

 口呼吸は姿勢や歯並びの悪さとも関連性があり、近年、子どもや若者に多いと言われる。口が乾燥して殺菌の働きをする唾液が減るため、歯肉炎や虫歯になりやすくなったり、細菌やウイルスが体に入りやすいなどのリスクが上がる。今井さんは著書やホームページで体操法を公開し、子どもへの健康教育や高齢者の健康づくりなどに全国で取り入れられている。

 「今日も元気いっぱい、大きなお口で『あいうべ体操』を行いましょうー!」

 高知市薊野東町4丁目のあゆみ保育園では、園医の助言で昨年からあいうべ体操を取り入れた。全園児122人が毎朝、園内放送に合わせて「あー、いー、うー、べー」と元気に声を張り上げている。

 「昨年の冬、インフルエンザが流行したのをきっかけに、予防のため始めてみよう、と。効果の検証はこれからですが、口回りを鍛えるのにいいと思います」と矢野川節園長は話す。

 高知市保健所健康増進課も推奨し、担当者が昨年から市内の小学校の放課後児童クラブや保育所などに出向き、体操方法を紹介。高知市保健所健康増進課の上田佳奈・管理主幹(歯科医)は「赤ちゃん期の飲み込み方から育っておらず、口が開いたままの子が増えている。あいうべ体操は、口を閉じることを意識付ける一つの方法」と話し、乳幼児期から口の発育を促す重要性を指摘している。(松田さやか)