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【福井県】

認知症支援在り方考察 福井で交流会 患者、家族が体験談

福井新聞 2019年2月12日(火)
「認知症でも楽しく楽しく生きていく」と話す近藤さん(中央)=2月9日、福井県福井市の県生活学習館
「認知症でも楽しく楽しく生きていく」と話す近藤さん(中央)=2月9日、福井県福井市の県生活学習館

 福井県内で認知症の正しい知識を広める活動を行っている「キャラバン・メイト」の交流会が2月9日、福井市の県生活学習館で開かれた。約190人が認知症患者や家族の体験談に耳を傾け、支援の在り方について考えた。

 キャラバン・メイトは地域や学校などで「認知症サポーター講座」の講師を務める。2005年度から活動しており、県内には1721人が登録している。

 交流会では、認知症を患いながら前向きに生きる近藤英男さん(66)=神奈川県逗子市=が、かまくら認知症ネットワーク(同県鎌倉市)の稲田秀樹代表理事と対談した。近藤さんは週4日デイサービスを利用する境遇の中、稲田さんとフォークデュオを結成し年間30回以上、ライブ演奏などを楽しんでいる。認知症について「つらいと思わない。楽しく楽しく前向きに生きていく」と話した。

 また「認知症は病気の一つ。隠してもしょうがないし、恥ずかしいとも思わない」と語った。同席した妻の小夜子さん(60)は「1、2分で記憶はなくなる。でも、認知症の進行を少しでも遅らせたい」と、支えていく家族の気持ちを話した。

 参加したキャラバン・メイトの松田卓見さん(43)=大野市=は、「認知症を不安に感じる人は多い。近藤さんはやりたいことを見つけて、前向きに頑張っており素晴らしい」と話していた。

 県長寿福祉課によると2018年4月現在、県内の認知症高齢者は2万8633人で、65歳以上の12・5%を占める。若年性は約300人いるという。