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【大分県】

認知症サポーター講座、高校生が先生に 児童向けでテビューへ

大分合同新聞 2019年8月1日(木)
社会人と一緒にキャラバン・メイト養成研修を受ける大分南高の生徒(手前)=30日、大分市
社会人と一緒にキャラバン・メイト養成研修を受ける大分南高の生徒(手前)=30日、大分市

  県や市町村が開く認知症サポーター養成講座で講師を務める「キャラバン・メイト」に、大分南高福祉科(大分市)の20人が加わった。県によると、高校生以下では初めて。認知症になっても安心して暮らせる街づくりを目指し、理解者を増やす活動に取り組む。県は「若い力で幅広い世代への啓発に努めてほしい」と期待している。
 30日、大分市内でキャラバン・メイト養成研修があり、大分南高2年生が地域包括支援センター職員らに交じって受講。医師から症状や治療法などを学んだ後、認知症の男性2人から日頃の生活や病気への思いを聞いた。講座を企画・運営するためのこつを学ぶグループワークもあった。
 1日の研修を終えてキャラバン・メイトになった藤下堪太(かんた)さん(17)は「見た目では分からないほど元気な人もいる。何もできないという誤解をなくし正しい知識を伝えたい」。門脇碧花(あいか)さん(16)は「これからは教える立場として住みやすい社会になるよう活動を頑張りたい」と意気込んだ。
 同校福祉科は毎年、1年時に全員が認知症サポーター養成講座を受講。地域を支える社会福祉のリーダー育成にも力を入れ、本年度から希望者らがキャラバン・メイト研修を受けることにした。
 認知症サポーターは病気に対する正しい知識を持ち、患者や家族を見守り支援することが役目。県内に約12万2千人いる。
 キャラバン・メイトには2118人(6月末時点)が登録。生徒は秋の小学生向け講座でデビューする予定になっている。
 県高齢者福祉課は「年代が近い生徒が児童らの講師になることで親しみやすく、心に残る講座にしてほしい」と話している。