認知症について学ぶ小学生=南アルプス市有野
南アルプス市は、夏休み中に市内の各児童クラブで小学生を対象にした「認知症サポーター養成講座」を開いている。子どもたちに認知症の正しい知識を身に付けてもらい、家庭や地域でサポートする心構えを養うのが狙い。市介護福祉課の担当者は「子どもから大人まで幅広く理解を深め、認知症のお年寄りを支えられる地域を目指したい」としている。
初回講座は7月23日、同市有野の白根源児童クラブで開かれた。児童約50人が参加。養成講座などを支援する市キャラバン・メイト連絡会の名取和江会長と、市社会福祉協議会の社会福祉士2人が講師となり、認知症について説明した。
講座では、認知症が脳の病気で、周囲の助けが必要なことを紹介。ボールとかごを使って記憶の仕組みを説明したり、紙芝居で認知症のお年寄りへの接し方の例を挙げたりすると、子どもたちは興味深そうに話に聞き入っていた。講座後は、全員に認知症のシンボルカラーであるオレンジ色のリストバンド(オレンジリング)が配布された。
講座を受けた白根源小3年の河西凜さんは「認知症のことがよく分かった。ひいおばあちゃんがいるので、不安そうだったら近くにいてあげたり、忘れたことがあったら教えてあげたり、今まで以上に手助けしようと思った」と話した。
講師を務めた名取会長は「認知症がどういう病気か説明すると、子どもたちはちゃんと認知症のお年寄りの気持ちを理解し、受け入れてくれるようになる。家族と一緒に支えられるようになってほしい」と話していた。
同市の児童クラブでの認知症サポーター養成講座は2012年度に開始。本年度は夏休み中、市内11カ所で開く。また、9月から旧町村単位で一般向けの講座を開くほか、希望するグループには都合に合わせた講座を開催する。
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