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【岡山県】

認知症、介護 困り事打ち明けて 玉野で民生委員と市社協が相談会

山陽新聞 2019年9月12日(木)
相談員としての基本姿勢を学んだ研修会
相談員としての基本姿勢を学んだ研修会

 「認知症の母が気がかり」「介護に疲れた」...。住民に身近な玉野市の市民センターや公民館で、さまざまな困り事を気軽に打ち明けられる「福祉相談会」が始まっている。守秘義務がある民生委員と地域包括支援センター職員が相談に応じ、当事者からだけでなく近所に気がかりな家庭があるという住民からも受け付ける。悩みを抱えた家庭に早期に手を差し伸べ、事態の深刻化を防ぐ。

 取り組みは、市民生委員・児童委員協議会と市社会福祉協議会の地域包括支援センターが7月にスタート。ほぼ毎月1回、市民センターなど11カ所で相談会を開く計画で、相談体制が整った地区から順次始め、12月までに開設する。

 身近に窓口を増やし、近所の住民からも声を拾い上げることで、情報が入手しやすくなり、認知症が重症化したり虐待にエスカレートしたりする前の段階で早期対応する。地元で相談したくない人は、他の地区でも受け付けている。

 引きこもり当事者が50代、親が80代で困窮する「8050問題」など、地域の福祉課題が複雑化する中、市社協地域包括支援センターの三宅啓之センター長は「地域のつながりが希薄化して各家庭の課題に気付きにくくなっている。福祉の側から地域に積極的に働き掛け、SOSをすくい上げていきたい」と相談を呼び掛けている。

 8月下旬には、相談員としての基本姿勢を学ぶため、民生委員ら約120人を対象に研修会を開いた。講師の美作大生活科学部の堀川涼子教授は「聴」の字を分解し、「『耳』と『目』と『心』を『十』分に傾けることが傾聴」と解説。「大切なのは自分の口を閉じて相手の話をしっかり聴くこと。『聴く』は『効く』で本人の安心につながる」と訴えた。

 福祉相談会についての問い合わせは市社協地域包括支援センター(0863−33−6600)。