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【徳島県】

要介護への進行を地域で防ぐ 徳島・那賀町がサポーター事業

徳島新聞 2019年12月9日(月)
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町民にフレイルの見極め方などを実践を通じて教えるサポーター候補=那賀町延野の相生老人福祉センター

 那賀町は、加齢に伴い心身の活力が低下した状態「フレイル(虚弱)」から要介護状態への進行を防ごうと、所定の研修を受けた町民を「フレイルサポーター」に任命し、高齢者に生活習慣の指導などを行ってもらう事業を始めた。町ぐるみで高齢者の健康を支える態勢づくりを目指す。

 フレイルは日本老年医学会が提唱する概念で、体や脳などの機能が衰えても改善できる状態を表す。

 町は10月から町民に呼び掛けてサポーター候補を募集し、29人が応じた。サポーターは、町から委託された町社会福祉協議会の研修を2日間受講。フレイルに詳しい東京大高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授が監修したカリキュラムに沿って生活習慣の改善、運動の指導などを学ぶ。

 11月27、28日に相生老人福祉センター(延野)であった初の研修会には、29人全員が参加。健康生きがいづくりアドバイザーの谷口和也さん(31)=和歌山県岩出市=から、フレイルの見極め方や筋力チェックの仕方を学んだ。

 その後、招かれた70〜90代の町民14人に実践。サポーター候補は参加者のふくらはぎの太さや握力を測った。

 サポーターは今後、町内で介護予防の体操「いきいき100歳体操」を行っている拠点48カ所で活動する。

 町社協はサポーター研修を定期的に行うとともに、新たな担い手を募って育成する。

 サポーターになった谷啓樹さん(65)=雄、農業=は「健康づくりの手助けができればと思って参加した。元気になってもらうため、丁寧に優しく説明したい」と話した。

 那賀町の要支援者・要介護者は、10月末時点で計943人。