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【宮崎県】

AI、ICTで介護計画 宮崎市と3社研究へ

宮崎日日新聞 2020年3月24日(火)
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 宮崎市は、人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)を活用して介護分野の課題解決を図ろうと、県内外の民間事業者3社と共同研究に乗り出す。高齢者の歩行・口腔(こうくう)機能の評価をテーマに、事業者の持つシステムや製品を活用。最適な介護保険サービスの提供や現場の負担軽減を目指していく。
 事業者はIT関連の「エクサウィザーズ」(東京都港区)、介護保険サービス事業所「未来図Labo」(宮崎市)、口腔ケア用の器具製造などを手掛ける「歯っぴー」(熊本市)。市は9日、3社と共同研究に関する協定を結んだ。研究期間は来年2月までの1年間で、市の費用負担はない。
 市介護保険課によると、介護保険サービスを利用する高齢者が増え、ケアマネジャー1人当たりの「ケアプラン」(介護計画)策定件数は増加傾向にある。このため、業務の効率化やサービスの的確性の向上が課題となっており、共同研究を行うことを決めた。
 研究テーマの歩行機能評価については、「エクサウィザーズ」が開発した歩行解析アプリを使い、「未来図Labo」が運営するデイサービス利用者の歩行状態を分析。AIがそれぞれの高齢者の状態に合わせて運動や家事を選び、介護保険サービスの内容に反映させる。
 また、口腔機能評価は、「歯っぴー」が開発した歯石や歯垢(しこう)を発見するライトを活用。ケアマネジャーでも簡単に確認できるようになるため、ケアプラン作成に役立てていく。
 同課の甲斐雄二課長は「介護分野は人手不足など多くの課題を抱えている。課題解決に向け民間事業者との共同研究を増やしていきたい」と話している。