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【島根県】

松江市が施設確保 コロナ感染に伴う高齢、障害者短期受け入れへ

山陰中央新報 2020年10月5日(月)
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要介護者の受け入れ先となるみずうみ保育園の体育館=松江市法吉町

 介護従事者が新型コロナウイルスに感染した際に、要介護者が孤立する事態を防ごうと、松江市が高齢者や障害者の短期受け入れ協定を市内の社会福祉法人と結んだ。市によると山陰両県では初の試みで、介護に携わる家族の感染や入所施設の閉鎖などに備える。

 想定する対象者は、自宅で介護を受けながら生活する高齢者や障害者のほか、クラスター(感染者集団)の発生によって閉所された施設の利用者と職員。市が受け入れ先の確保を検討していたところ、市内で老人ホームなどを運営する社会福祉法人みずうみ(松江市法吉町)が名乗りを上げた。

 使うのは法人が運営するみずうみ保育園(同)の体育館(延べ床面積約868平方メートル)で、空調設備のほか、バリアフリーに配慮したトイレやシャワールームを備える。仕切りやベッドを設置した場合、約20人を収容できるという。

 受け入れるのは陰性者の経過観察期間に相当する2週間ほどで、費用は要介護度に応じてショートステイ(短期入所)で介護サービスを受ける場合と同額とする。

 同市末次町の市役所で1日にあった調印式で、協定書に署名した松浦正敬市長は「新型コロナやインフルエンザの流行が予想される中、大変ありがたい」と感謝を伝えた。法人の岩本雅之理事長は感染拡大に伴って介護従事者の不安が増しているとして「職員の尽力で継続的なケアの環境が実現できた。今後も市と協力しながら困難を乗り切っていきたい」と述べた。