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【岩手県】

医療福祉 ラジオで発信 北上で従事者招く番組スタート

岩手日報 2020年10月21日(水)
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ラジオ番組の収録に臨む那須元一医師(中央)。地元の医療福祉の現状を伝え、がん予防にもつなげる

 北上市でがん患者支援を展開するリレー・フォー・ライフ・ジャパンきたかみ実行委員会(高橋寛美委員長、約30人)は今月、同市の医療福祉をテーマにしたラジオ番組を始めた。新型コロナウイルス感染症対策で自粛しているチャリティー活動に代わり、病院や介護の「第一線」にいる従事者らを招いて日常生活に役立つ情報を発信。健康に関連する豆知識も織り込み、誰もが住みよいまちづくりを後押しする。

 番組は「医療と福祉の現場から」。コミュニティーFM、きたかみE&Be(いいあんべ)エフエム(88・8メガヘルツ)で、毎週月曜の午後2時20分から10分間枠。来年9月末まで1年間続ける。

 13日は同FMのスタジオで県立中部病院呼吸器外科長の那須元一医師(64)らが収録に臨み、医療制度の仕組みなどを分かりやすく紹介。実行委メンバーでもある那須医師は、がん治療の専門家として豆知識のコーナーを担当し「必要な情報を提供することで、聞く人が健康に気を付けるきっかけをつくりたい」と強調した。

 現場の語り手としては、市内の地域包括支援センター関係者、在宅医療や訪問診療に取り組む医師、介護予防の従事者らが登場。各機関の特徴や役割に加え、市の医療福祉の課題についてもインタビュー形式で答え、リスナーからの質問にも応じる。

 リレー・フォー・ライフは米国発祥のがん啓発企画で、北上市を拠点とする同実行委は2017年に発足。支援者や患者らが交代で24時間歩き続けるイベントを毎年開き、地域全体でがんと向き合う機運を醸成している。企業や商店などには募金箱を設置し、集まったお金は日本対がん協会に寄付している。

 一方、コロナ禍にある今年は大勢が集まるイベントを自粛。それに代わる啓発活動として、市民に身近なラジオに着目した。

 高橋委員長(44)は「現場の声を伝えることで市民の健康への関心を高め、がん支援活動への理解も広げたい」と期待する。

 番組内の質問は同実行委のメール(rfl.kitakami@gmail.com)かファクス(0197・61・5161)へ。