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【岩手県】

介護送迎に電気自動車 盛岡・サザンクロス、省エネや防災にも活用

岩手日報 2020年10月26日(月)
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電気自動車の利点を実感する高橋英斗代表取締役(右)と渡辺昇代表取締役

 送迎車を省エネ、防災対策に−。介護保険サービスを手掛ける盛岡市向中野のサザンクロス(高橋英斗(ひでと)代表取締役)は、運営する施設に電気自動車を導入した。電気料金の安い夜間に充電し、朝夕にデイサービス利用者を送迎。日中は車から施設に給電することで、月約2万円の電気料削減を見込む。災害時には非常用電力として活用する。

 同社が運営するデイサービスは、基本的に朝夕の計3時間しか送迎車を利用しない。有効活用とコスト削減のため、施設にある3台のうち1台を日産のe−NV200(5人乗り)に換えた。実際の航続距離は100キロ程度のため、送迎用途に合致した。

 日中は専用システムを介し、送迎時の航続距離が残るよう調整しながら、施設内の事務室と居室2部屋のエアコンに給電する。

 事業提案した再生可能エネルギーを手掛けるSTEP(同市みたけ)の渡辺昇代表取締役(64)は「電気自動車として航続距離は短いが、蓄電池の容量は十分あり産業用を導入するよりも低コストだ」と利点を説明する。

 高橋代表取締役(41)は「送迎車は日中は『寝ている』状態で、新しい送迎車の在り方として電気自動車は有効。全国的に介護施設の水害被害も起きており、無駄なくフル活用し災害対策につなげたい」と強調する。